日本軽金属ホールディングス株式会社

ニュースリリース

2015/01/05
ニュースリリース

2015年 社長年頭挨拶(要約)


平成27年1月5日
日本軽金属ホールディングス株式会社

社長年頭挨拶(要約)

 

 

ご安全に
皆さん、明けましておめでとうございます。


本年も昨年、一昨年同様世界が平穏で安定した年になりますよう皆さんと一緒に願いたいと思います。


昨年の消費税増税後の景気回復状況はあまりはかばかしくなく、アベノミクスの息切れ感が漂う中、米国FRBの量的緩和終了が発表され、利上げの時期はいつかと不透明感に世界が覆われた時、日銀の追加緩和と上場投資信託の買い増しが行われ、世界の株価が一斉に上昇しました。そして消費税再増税の2017年までの延期と慌ただしい年末の総選挙がありましたが、安倍首相は今後4年間の安定政権を手にいれました。


当社グループの業績を振り返って見ますと、この2年間は大きな天変地異もなく落ち着いて社業に専念できたありがたい年でした。現在の中期経営計画では地域別・分野別戦略による事業展開を掲げ、ここ数年の間に投資してきた新事業の収益性を高めることに力を注いできました。


日軽金アクトの中国吉林省の長春日軽における鉄道車両部材ビジネスは順調に業績を伸ばしています。上海市、シンセン市の地下鉄車両向け材料などを大量に受注し、能力増強のため、3台目のFSW設備への投資を昨年11月に決定しました。山東省龍口市における日軽ソンリンは自動車部品の受注が増え、すでに黒字が定着しています。同じく龍口市のソンリンフルハーフでは、中国におけるネット通販の爆発的拡大が流通業の効率化を促していることを受け、アルミトレーラーの注文が増えています。


東洋アルミニウムのソーラー事業は、バックシートおよび電極インキ「アルソーラー」の製造・販売を日本国内から中国広東省の肇慶東洋に全面移管したことにより競争力が回復し、収益も改善しています。タイのパネル事業は、現地での受注が増加する一方、大変な繁忙期を迎えている日本の需要増に対応するための輸出が増えており、黒字化が見えてきました。タイの熱交事業においても、日系家電メーカーでの家庭用クーラー向けのオールアルミ製熱交換器の採用実績が増え、新モデルのサンプル納入を積極的におこなう営業活動により販売量を伸ばしています。


このように事業が海外に広がっていきますので、これらの拠点を運営する人財の育成が非常に重要になっています。これまでの色々な経験を踏まえ、どのような心構えやスキルを身に付けた人を派遣しなければならないか、そのような人財をどのように育成するか、今グループ海外事業支援室を中心に実行計画が作成されています。


新ビジネスによる成長ドライバー創出に関しましては、今までに述べた海外拠点の展開に多く含まれますが、新商品としては、アルミ製ソーラー架台がグループ各社の連携により大きく販売を伸ばしました。LEDサファイア基板向けの高純度アルミナは販売が伸び、製造もそれに対応できる体制が整ってきました。東陽理化学研究所向けのパソコン用板材も急速に販売が伸びています。


昨年はアルミ協会の安全表彰で、特別優良賞を名古屋工場、日野工場、船橋工場が、優良賞を新庄製造所がいただきました。私は非常に晴れがましい気持ちで皆さんが表彰状と盾を授与されるのを見ておりました。今年は私が表彰状を渡す役割ですので、さらに表彰される事業所が増えていて欲しいと願っています。


今年も皆様と一緒に、全従業員が伸び伸びと自分の力を発揮できる職場作りに精を出していきたいと考えています。
皆様と皆様の御家族のご健勝をお祈りして私のご挨拶とさせていただきます。 


以 上

  

本件に関するお問い合わせ:  日本軽金属ホールディングス株式会社 企画統括室 広報・IR担当  TEL:03-5461-9333