日本軽金属ホールディングス株式会社

ニュースリリース

2021/01/04 (p2021010401)
ニュースリリース

2021年 社長年頭挨拶(要約)


2021年1月4日

社長年頭挨拶 (要約)


日本軽金属ホールディングス株式会社
代表取締役社長 岡本 一郎

 

あけましておめでとうございます。そして、ご安全に。

本年も「完全0災」を目指し、活動を続けていきましょう。

はじめに、まず、新型コロナウイルスで親しい人をなくされた方に心からお悔やみを申し上げるとともに、現在も全快を目指し戦っておられる患者とご家族の皆様、献身的なサポートをされている医療従事者、そしてウイルス予防法、治療法確立に向け、全身全霊を捧げ努力を続けている研究開発者の皆様に、ともに戦う仲間として応援のエールを送りたく思います。

私たち、日本軽金属グループも少なからず新型コロナウイルスの影響を受けました。昨年来の延べ感染者数はグループ全体で数十人レベルに達しています。一方、業績の方に目を転じますと、昨年前半は、自動車・建材・鉄鋼向けを中心に需要が激減し、それに伴い、業績も厳しい状況となりました。上半期決算は経常利益77億円と黒字ながら、前年比33%減となっています。業績的には必ずしも満足できるレベルではありません。しかしながら、今まで力を入れてきた財務体質強化の成果により、ポストコロナに向け、攻勢に転じる十分な体制が整っていると考えます。

このように景気が停滞あるいは後退したとき、まずやらねばならないことは徹底したコスト削減、すなわち、「出ずるを制する」ことです。私たちはコスト体系を見直し、徹底的にムダ・ムラ・ムリを排除していかなければなりません。NPSの思想をもう一度しっかり思い出し、この機会に更に筋肉質な企業グループへと変貌していきましょう。

本年は「ポストコロナ元年」であるとともに、世界が大きく変わろうとしている年でもあります。米国大統領の交代により、自国優先主義から国際協調路線へと世界の流れが変わる期待感もあります。昨年発表になったRCEPもこの流れの一環でしょう。また、地球温暖化対策は待ったなしで、世界レベルとして急速な展開を遂げることと考えます。自然エネルギー活用の拡大、二酸化炭素回収・貯蔵方式の確立、自動車のEV化進展などがこの政策を達成する一例となります。一方、国内に目を転じますと、今回の新型コロナウイルス対策で、在宅勤務・テレワークの推進が一層進み、DX(デジタルトランスフォーメーション)などと相俟って、仕事自体が大きく変化していくことでしょう。また、人口減少と老齢人口の急激な増加という人口構成の変化が、近い将来大幅な購買力低下をもたらすものと考えられます。

本年に限ったことではなく、世の中は常に移り変わっていきます。「同じものを同じようにいかに効率よく、安く作るか」の世界はすでに遠く去りました。昨日と今日とが同じではない「未知の世界」に順応し、知恵を働かせお客様の価値を慮り、そして新しい複合的な価値を詰め込んだ商品・サービスを速く、数多く、市場に供給するという競争に、私たちが入っていることを深く認識してもらいたく思います。

この移り変わる世の中で、私たちは「世の中より半歩先を行く企業グループ」となるべく挑戦を続けていきます。私たちには、多様な事業領域をベースに、お客様の価値に耳を傾け、チームとして働くという活動を長くやってきた経験の蓄積があります。この社会環境の中、私たちは、非常に良いポジションに立っていると考えます。この強みをもとに、日本軽金属グループは他社と競争する世界ではなく、一気に誰も追随できない、競争のない世界まで突き抜けていくことが可能なのです。

そのために、大切な5つのことをお願いします。
    1. チーム日軽金として、俊敏さと多様性を武器に「お客様の価値」創りを第一に考えること
    2. 外部との接触を積極的に行い、多方面の情報からお客様の「今の価値」だけでなく、「未来の価値」を想定し、達成目標とすること
    3. 単に技術的側面だけでなく、開発を「ビジネス」の視点で捉えること
    4. 「ものづくり」を大切にすると同時に、「ものづくり」から派生したビジネス要素、すなわち、メンテ事業や設計、コンサルティング業務等「ものづくり+α」への拡大を心掛けること
    5. ただし、すべての上記活動は必ず当社グループの強みを出発点とすること。そして、現場を含め、「変わる」ことを決して厭わないこと

本年も断じて現在に満足することなく、様々な困難に妥協することなく、未来に向かって挑戦を続けていきましょう。

「チーム日軽金として、異次元の素材メーカーへ」大きなベクトルのもと、一歩一歩着実に成長を遂げていきましょう。ご安全に。

 


以 上

 

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本件に関するお問い合わせ:  日本軽金属株式会社 広報室(平日9:00~17:30 TEL:03-6810-7160)