日本軽金属ホールディングス株式会社

「リサイクル」あるみらい

持続可能な地球のために「アルミニウムのリサイクル」 

アルミニウムはリサイクルの優等生で、省エネルギーへの貢献と限りある資源の有効利用ができます。
アルミ製品のリサイクルを積極的に進めることで、持続可能な社会の形成と地球環境の保護に貢献しています。

  • アルミニウムのリサイクル
     

リサイクルの優等生「アルミニウム」

アルミニウムは日本で年間約400万トン消費されています。そのうちの約40%が、リサイクルにより再生されたアルミニウム二次合金地金です。
アルミ製品は融点が低いため、溶解して簡単にリサイクルすることができます。また、リサイクルに必要なエネルギーは、新たなアルミニウム地金を製造する場合に比べてわずか3%となり、省エネルギーに大きく貢献できます。まさしくアルミニウムは、リサイクルの優等生と言えるでしょう。
このようにアルミニウムのリサイクルを推進していくことで、省エネルギーの貢献と限りある資源の有効利用ができるため、持続可能な社会を形成することが可能となります。これにより、私たちが目指す「地球とあるみらい」をつくり上げることができるのです。

高機能な二次合金へ

一般的に、リサイクルから製造したアルミニウム二次合金地金は、品質や性能も低いと思われがちですが、日軽エムシーアルミ㈱の開発合金DX10は、アルミダイカスト生産量の 90%以上を占める最も一般的なアルミニウム二次合金であるADC12よりも1.5倍程度高い強度があります。また、DX17およびDX19などは、ADC12よりも1.5倍程度高い熱伝導性があり、電気自動車およびハイブリッド車の部材に用いられています。アルミニウム二次合金というエコな地金が、エコカーの部材として使用されることで、地球環境の保護への貢献が期待できます。なお、その他の開発合金もさまざまな製品に用いられており、持続可能な社会へ貢献しています。

開発二次合金使用例

高機能な二次合金へ

スクラップの回収・分別

アルミ製品のスクラップは、自動車などのホイールおよびエンジン部品、印刷板、建築廃材、アルミ缶、ラジエーター、 CD・ハードディスク、電線および切り粉などがあり、多種多様です。
回収の際には、異なる金属や材質が混入している可能性を考慮し、サンプル分析などの品質評価を行っています。

  • ホイール
    ホイール
  • アルミニウム印刷板
    アルミニウム印刷板
  • 建築廃材
    建築廃材
  • アルミ缶
    アルミ缶
  • エンジン部品
    エンジン部品
  • ラジエーター
    ラジエーター
  • CD・ハードディスク
    CD・ハードディスク
  • 電線
    電線
  • 切り粉
    切り粉

スクラップの溶解・鋳造

回収・分別されたアルミ製品のスクラップは、溶解炉に投入して溶かします。しかし、スクラップは多種多様で成分は一定ではないため、溶解したものの成分調整を行う必要があります。また、製品の欠陥を発生させないために、溶けたアルミに含まれるガスや金属以外の不純物などの管理も万全を期しています。

スクラップの溶解・鋳造工程

スクラップの溶解・鋳造工程

開発者メッセージ

世界中のアルミスクラップに新たな命を吹き込みます!

日軽エムシーアルミ㈱ 開発部

深谷 勝己






アルミニウムのスクラップを特別な二次合金地金に生まれ変わらせることに情熱を注いでいます。リサイクルの過程では、スクラップの選別、合金組成に沿った配合、溶解での成分確認など、さまざまな工夫を凝らしています。
私たちは、地球にやさしく、特長のある二次合金地金の開発を永遠に続けていきます。