日軽金グループでは、各社・事業部の独自の育成プログラムに加え、グループ全体を対象にした育成プログラムを用意し、従業員一人ひとりのポテンシャルをしっかりと引き出しています。
日軽金グループの教育・研修制度は、職務階層別、個別のキャリアにあわせた体系作りとなっています。
技能職においては、入社3年目から監督職になるまで計4つの研修を行っています。コミュニケーション力と自ら考える力を身につけることをテーマに、現場のリーダーを育成することと、技能を伝承することに力を入れています。
総合職においては、技術や知識に関する研修以外にも、各階層別に必要となるコミュニケーション力、マネジメント力の向上に力を入れています。
日軽金グループでは、現場リーダーの育成のため、次期リーダー層を対象とした研修を行っています。研修は2001年から始まり、2012年までの12年間で250名以上が受講しました。受講したメンバーは、現場の第一線でリーダーとして活躍しています。
日軽金グループでは、女性が個性や特性を活かして、魅力ある職場づくりを推進することは、企業にとって大きな活力になると考え、2012年度より女性社員を対象とした研修(フォルトゥナ研修)を実施しています。 初年度は15名が参加し、約9ヵ月かけて課題に取り組みました。
2012年度研修生
日本軽金属㈱健康保険組合
林 いづみ
4回の1泊2日の集合研修に通信教育、さらに業務課題と内容も盛りだくさんでした。9ヵ月におよぶ研修期間を終えた今、知らず知らずのうちに考え方が変わり、仕事でもプライベートでも他人に委ねるのではなく自分で選択をするようになっていました。大げさなようですが「自分の人生を生きはじめた」感覚を覚えています。
日本軽金属㈱では、コース別管理制度における一般職から総合職への転換制度を設け、従業員のキャリアアップの機会拡大を図っています。
日軽金グループでは、海外への事業活動の展開に伴って必要とされる語学教育について、さまざまな形で対応しています。海外派遣者に対して赴任前に実施する留学や異文化研修はもとより、赴任中の現地での語学レッスンや長期出張者に対する事業所単位での支援も行っています。
日軽金グループでは、海外での事業活動で必要となるグローバルマインドやコミュニケーションの習得を目指した異文化研修を実施しています。この研修では、従業員が将来にわたってグローバルな環境で活躍するための能力開発を行っています。
日軽パネルシステム㈱は、東南アジア地域に日本国内と同等の品質・納期で製品を提供するため、タイでパネル事業を開始しました。 2012 年3 月にニッケイ・サイアム社内にパネル工場が建設され、同年4 月から現地従業員の教育を行い、同年7 月にファーストオーダーのパネルが出荷され、据付け工事が完了しました。
日軽パネルシステム㈱では、日本と同レベルの品質を実現するため、タイの現地マネージャーを日本で受け入れ、ものづくりだけではなく、受注から現場施工までの各部門の連携方法についての教育を実施しています。 教育を受けた従業員は、現地でスタッフおよび現場作業員の採用・教育を行い、日本の品質レベルに近づけるよう努めています。
タイでは作業を開始する前に、日本と同様にラジオ体操および安全朝礼を実施し、朝礼の最後には『ワンニーウパティヘート ペンスーン OK!(今日もゼロ災で行こう!)』と全員で唱和します。 また、専任の安全管理者を選任し、タイの労働安全基準に基づき、一般安全教育や作業環境改善などを指示・実行しています。
日本フルハーフ㈱では、2011 年より中国の山東省においてトレーラ製造に関する合弁事業を開始しました。2012 年度からは、現地の将来を担う従業員を日本フルハーフ㈱厚木工場に研修生として受け入れ、トレーラ製造におけるさまざまな知識・技術の習得を目的とした技能研修を行っています。2013 年度実施の研修は4 ~ 6月初旬までの約2 ヵ月間にわたって行われ、4 名の従業員が参加しました。 研修では、技術レベルの向上を目的とした実習だけではなく、各部門の専門家による講習を実施し、品質・安全などに関する知識も習得します。講習により品質や安全に対する意識を高めることで、現地における事業の成長を促し、その成長が地域の発展につながるものと考えています。 これからも、グローバル化が進む事業環境において、人財の育成に取り組んでいきます。
山東ソン林福禄好富汽車有限公司
山 広程(Shan Guangcheng)
ご安全に!
2ヵ月間の研修を終え、非常に良い勉強になりました。ラインを流れている製品はバン・ウィング車・冷蔵車など中国では見たことがない車種ばかりで、見聞を広めることができました。また、本社工場では各工程が段取りよく効率的に動いていることに圧倒されました。いろいろ教えていただき、技能レベルが日々アップしていくことを実感できました。職場に戻ったら、身につけたものを着実に実践したいと思います。 技術レベルの向上も大事ですが、安全に対する考え方など、製品をつくる上では技術以外にも大切なことがたくさんあるということを学びました。このような考え方を職場の仲間にも伝えていきたいです。