日本軽金属ホールディングス株式会社

ニュースリリース

2022/01/04 (p2022010401hd.pdf)
ニュースリリース

2022年 社長年頭挨拶(要約)


2022年1月4日

社長年頭挨拶 (要約)


日本軽金属ホールディングス株式会社
代表取締役社長 岡本 一郎

 

皆さん、あけましておめでとうございます。そして、ご安全に。

本年は、まず、品質問題で失墜した日本軽金属グループの信頼を復活させ、グループに関わる全ての人が胸を張って仕事に立ち向かう年にしなければなりません。外部に委嘱している特別調査委員会の調査は継続中ですが、社内を中心とした各種是正活動は着実に進行しており、確固たる対策が構築されつつあります。

私は、最後の最後はグループで働く全ての人、一人ひとりの倫理観、「こころ」によるところが大きいと考えます。「いい加減なことを許さない」、「なあなあに決してならない」。当社グループをそんな自己確立を遂げた人たちの集団にしていきたい。「企業は人」 です。信頼の回復は、一朝一夕にはできません。地道な努力を、全員で、あらゆる場面で、妥協することなく、積み重ねていく。「艱難、汝を玉にす」。一致団結して、この機会に、さらに良い日本軽金属グループを作り上げていきましょう。もちろん、どんな時でも常に建設的、挑戦的でなくてはなりません。きちんとした反省を行い、対策を施しつつ、私たちはこれからもしっかり前を向き、挑戦を続けていきます。

昨年は新型コロナウイルスの蔓延が人々の生活を脅かせた一年でした。夏の暑い時期にも、感染防止策を徹底しながら、それぞれの職場で働いてくれた皆さんに心から感謝いたします。今、新しい変異ウィルスが世界で急拡大していますが、過度に恐れることなく、引き続き基本的な感染防止、拡大防止対策をしっかりと実行していきましょう。

ビジネスの観点では、一昨年下期から回復した自動車生産に伴い、昨年第一四半期までは活況を呈しました。しかし、以降半導体不足による自動車を中心とした景気減速、また原燃料価格の急激な高騰、コンテナ不足も相まっての諸資材の不足など、下期の行方はまだはっきりと見通せないのが現状です。

このような世の中の変化を見るにつけ、価値観が多様化し、人々の興味が瞬時に変わってしまう世の中に、重層化したビジネス領域をベースに、知恵を尽くし、「強み」と「お客様の感じる価値」とが密接につながった新商品を作り続けるという当社グループの戦略に、しぶとく、力強く存在していける挑戦権があると考えます。今までにも増して、私たちの強み、立ち位置、役割、競争関係などを瞬時に見極め、行き方を深く「考える」、そしてそれを素早く行動に移していく。そのために、昨春お願いした「5つのポイント」をぶれずに実施し続けていくことが大切です。

    1. チーム日軽金として、俊敏さと多様性を武器に 「お客様の価値」 創りを第一に考えること
    2. 外部との接触を積極的に行い、多方面の情報からお客様の 「今の価値」 だけでなく、「未来の価値」 を想定し、達成目標とすること
    3. 単に技術的側面だけでなく、開発を 「ビジネス」 の視点で捉えること
    4. 「ものづくり」 を大切にすると同時に、「ものづくり」 から派生したビジネス要素、すなわち、メンテ事業や設計、コンサルティング業務等 「ものづくり+α」 への拡大を心掛けること
    5. ただし、すべての上記の活動は必ず当社グループの強みを出発点とすること。そして、現場を含め、「変わる」 ことを決して厭わないこと

 

地球環境問題に対するカーボンニュートラル諸施策の実施は、当社グループにとっても、持続可能な社会の実現に貢献するため、決して手を緩めることのできない喫緊の課題となってきました。世の中の動きを受け入れ、私たち自身が変わり続けていく。ここ数十年、生存をかけて変わり続けてきた当社グループのDNAは確実に「強み」の一つとして生きてきます。

本年は中期経営計画を策定する年であり、ホールディングス体制をとり10年目の節目でもあります。これからも今持っているたくさんの「強み」とお客様、世の中が考える「価値」を交錯させること、そして世の中の要請に対し、真摯に、真正面から取り組むことにより、未来を切り開いていけると考えます。グループの叡智を結集し、誠実に堂々と王道を歩み、未来への扉を押し開いていきましょう。

「チーム日軽金として異次元の素材メーカーへ」 本年も私たちは私たちを信じ、常に前を向き、歩んでいきましょう。私たちの生きざまを決めるのは私たちです。ご安全に。

 


以 上

 

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本件に関するお問い合わせ:  日本軽金属株式会社 広報室(平日9:00~17:30 TEL:03-6810-7160)