快適な風で笑顔をツナグ

-
オールアルミ製熱交換器で快適な住環境を拡げ、人々の笑顔をツナギます。
家庭用クーラーの需要と電力問題
東南アジアの多くの地域では、年間を通して最高気温が30℃を超えるため、家庭用クーラーのニーズは高いものの、普及には多くの課題があります。そのひとつは電力需給の問題です。発電インフラはまだまだ充分でないうえ、経済成長に合わせて産業用の電力需要の伸びが大きいことから、多くの電気を使用するクーラーの普及は電力不足を招く恐れがあります。また、電気料金の上昇も大きく、タイ国では2000年~2015年の15年間で45%※も上昇しました。
このような課題を解決するため日軽金グループは省エネクーラーの普及に貢献します。
タイ国電力料金の推移※

省エネクーラー用
オールアルミ製熱交換器の開発
クーラーの冷風を作り出しているのは、内蔵されている熱交換器です。従来、クーラーの熱交換器は、銅とアルミニウムを組み合わせたものが主流でした。日本軽金属㈱は、既にカーエアコン用で実績のあるオールアルミ製熱交換器の技術を用い実用化を目指しました。クーラーの使用環境の違いから、より厳しい耐食性が求められましたが、チーム日軽金としての総合力で問題を克服したうえ、従来の熱交換器に比べ熱交換率を約30%向上させた家庭用クーラーのオールアルミ製熱交換器を実用化することができました。

より多くの住環境を快適に
熱交換率が向上した分、少ない電気代での運転が可能となりました。さらに、効率がよいため、熱交換器をコンパクト化でき、室外機を設置する十分なスペースが無い都市部のアパートメントでも設置することができるようになりました。また、亜熱帯地方特有の蚊が媒介するデング熱やマラリアなどの伝染病予防への好影響も期待されています。
日軽金グループは、これからも東南アジアで快適な住環境を拡げ、人々の笑顔をツナいでいきます。
タイ国でのマラリア発症件数

担当者の声 |
ニッケイ・サイアム社
営業部長
近藤 健介
私は、東南アジア諸国に製造拠点を持つ電機メーカーへ熱交換器の販売を行っています。
東南アジア諸国では、雨季の長さや政治の変動が販売量に直接影響を及ぼすなど、日本とは異なった大変さがあります。
高い省エネ効果を持つ熱交換器の普及で、東南アジアの方々の暮らしを快適にするお手伝いができ、大きなやりがいと誇りを感じています。
日系エアコンメーカーが多数進出するタイ国で、2011年より家庭用エアコン向け熱交換器を製造するアマタナコン工場(ニッケイ・サイアム社)を稼働しています。
ここから、アジア各国へ出荷を行っています。