ニュースリリース
2024/05/31
- 商品・技術
令和5年度日本アルミニウム協会賞「開発賞」受賞
2024年5月31日
各 位
日本軽金属ホールディングス株式会社
日軽金アクト株式会社
令和5年度日本アルミニウム協会賞「開発賞」受賞
日本軽金属ホールディングス株式会社(代表取締役社長:岡本一郎、本社:東京都港区、以下:当社)傘下である、日軽金アクト株式会社(代表取締役社長:伊藤嘉昭、本社:東京都港区、以下:日軽金アクト)は、令和5年度日本アルミニウム協会賞において、「東海道新幹線N700S における廃棄車両から新製車両への水平リサイクルに関する開発」で、5社共同で「開発賞」を受賞いたしました。
●受賞内容
開発賞:
「東海道新幹線N700S における廃棄車両から新製車両への水平リサイクルに関する開発」

横山 晃治 東海旅客鉄道株式会社
伊東 隼 東海旅客鉄道株式会社
松山 敏郎 日軽金アクト株式会社
有澤 智博 日軽金アクト株式会社
坂本 康弘 日本車輌製造株式会社
小森 拓真 日本車輌製造株式会社
上田 泰秀 株式会社日立製作所
丸山 光 株式会社日立製作所
江藤 正造 ジェイアール東海商事株式会社
●概要
今回の開発は、鉄道事業者(東海旅客鉄道)、スクラップ材販売業者(ジェイアール東海商事)、アルミメーカー(日軽金アクト)、車両メーカー(日本車輌製造・日立製作所)のパートナーシップの下、高精度かつ低コストのリサイクルシステムを確立し、アルミ水平リサイクルの適用範囲を、車両構体に拡大したものです。
東海道新幹線 N700系の廃棄車両から出るアルミスクラップは、これまでもリサイクル利用されていたものの、信頼性・品質の確保が求められる強度部材の『車両構体材』への水平リサイクルは難しく、内装部品の一部を対象としていました。そのような中、日軽金アクトでは新幹線車両・鉄道車両といった車両構体材を多く製造しているノウハウを生かし、溶解・鋳造・押出を担うことで、5社共同での車両構体への水平リサイクル達成に貢献しました。
今回開発された車両構体材は、2023 年度からN700Sの車両構体の屋根の一部に採用されており、新幹線 1 編成あたり約 50 トンのCO₂排出量削減を実現しました。
*水平リサイクル:使用済み素材を同一純度や同一の合金に還流させ、品質を維持したままリサイクルを行うこと
2024年5月29日表彰式にて

(左から順に)
日本車輌製造㈱・坂本康弘様、
日軽金アクト㈱・有澤智博、
日軽金アクト㈱・松山敏郎、
東海旅客鉄道㈱・横山晃治様、
東海旅客鉄道㈱・伊東隼様、
ジェイアール東海商事㈱・江藤正造様
当社代表取締役社長・岡本一郎
ご参考:日本軽金属ホールディングス株式会社HP内「技術情報」
https://www.nikkeikinholdings.co.jp/technical-information/shinkansen-recycling.html
以 上
印刷用PDF
技術に関するお問い合わせ 日軽金アクト株式会社 鉄道ビジネスユニット(℡:06-6223-3532)
リリースに関するお問い合わせ 日本軽金属株式会社 広報室 (℡:03-6810-7160)