日本軽金属ホールディングス株式会社

安全

暮らしを「安全に」

地震から住まいを守る「制震ブレース」

地震による揺れが増幅しやすい木造建築物に制震ブレースを設置し、建物や住む人の命を守ります。

アルミ形材が地震の揺れを低減

日本軽金属㈱、日軽金アクト㈱、理研軽金属工業㈱の3社は、地震による建物の揺れを低減する「制震ブレース」を開発しました。制震ブレースは、アルミ形材のブレース材(筋かい)とアルミ合金製のエネルギー吸収部材を組み合わせたオールアルミ構造が特長です。この制震ブレースで、地震による建物の揺れを30~50%減らし、建物や人命の安全を守ります。

制震ブレース

開発者メッセージ

日本軽金属㈱ グループ技術センター 解析・設計グループ

池田 修一

池田 修一

アルミニウム合金を地震対策に

アルミ合金の粘り強さで地震エネルギーを吸収し、建物の揺れを低減します。地震に強い建物は、建物の長寿命化にもなり、環境負荷の低減にも貢献します。

「日軽給水コンテナ」で安全な水を

避難所ごとに日軽給水コンテナを設置し、安全な水を効率的に供給します。

安全・清潔・軽量な給水コンテナ

東日本大震災以降、断水時に、より効率的な給水活動を行うため、一拠点給水から多拠点給水を行える体制が整備されてきています。

こうした中で、日軽金アクト㈱は、軽量、高強度、高耐食性に加え、メンテナンス性に優れた「日軽給水コンテナ」を開発しました。複数の給水所に配置することで、一台の給水車がこれらの給水所を短時間で回ることができ、より効率的に給水活動を行うことができます。

また、普段は分解して折り畳むことができ、非常時には簡単に組み立てることができます。

日軽給水コンテナ

日軽給水コンテナ

開発者メッセージ

日軽金アクト㈱ マテハン通信機器ビジネスユニット

犬童 隆喜

犬童 隆喜

大震災を教訓に新たな備えを提供しています

東日本大震災を契機に、拠点給水製品を求める声が多く寄せられました。設計、製造、営業が一体となって、軽量で少人数で組立ができ、使わない時はコンパクトになり、メンテナンスも容易な「日軽給水コンテナ」を完成しました。

私たちができる復興支援

東日本大震災を受けて、被災地の一日も早い復興に向けた支援に取り組んでいます。

地域復興マッチング「結の場」

日軽パネルシステム㈱は、2013年から復興庁主催の「結の場」に参加しています。「結の場」とは被災企業が抱えている課題と、民間企業が持つ経営資源(ヒト・モノ・情報・ノウハウ等)を結び付け、復興を支援する対話の場です。実際に被災企業と対話した中で、協力会社と協働で宮城県の水産加工会社の工場再建に向けた支援の提案や、女川魚市場の水揚げ施設の整備に伴う冷凍・冷蔵庫用断熱パネルの設計・製造・施工までを一貫して行いました。

今後も、復興のあらゆる場面の支援を通して、被災地のお客さまの助けになるような商品・サービスをお届けしたいと考えています。

「結の場」ワークショップ風景

「結の場」ワークショップ風景

開発者メッセージ

日軽パネルシステム㈱ 仙台支店長

田中 泰司

田中 泰司

「結の場」での支援活動について

東日本大震災以降、被災企業の施設再建に携わってきました。3年経った現在でも多くの企業が再建できていない実態も見えてきました。「結の場」を通して、被災企業と日軽パネルシステム㈱と復興庁の3者で共創・協働して地域経済再生へ向けて活動しています。今後も「結の場」を足掛かりとして、被災地へ花を贈るため、種をまき水をまいてともに成長していければ最高だと考えています。

医療事故を防止する医薬品包装材「リードマックス®

薬パッケージデザインはそのままに、バーコード搭載アルミ包装材で医療事故の防止を支援します。

医薬品包装材を安全に

近年、薬の誤飲などの事故防止の観点から、医療包装材へのバーコード搭載が義務化されました。

東洋アルミニウム㈱は、バーコード搭載に対応した「リードマックス®」を開発しました。通常のアルミ包装材へ直接バーコードの印刷を行った場合、バーコードリーダーから照射された光は、散乱せずに一定の方向に反射してしまうため、受光器に戻ってこず、バーコードリーダーで読み取ることができません。

「リードマックス®」は、光拡散作用を持つ特殊なコートを施すことで、バーコードを読み取り可能としました。また、この特殊なコートは、顔料を添加して着色することも可能であり、バーコードを搭載しても、従来のデザインイメージを維持できるという利点もあります。これは、薬の視認性を保ち、医療事故の防止に貢献しています。

着色したリードマックス®

着色したリードマックス®

開発者メッセージ

東洋アルミニウム㈱ 箔事業本部
加工品事業部群馬加工工場

東 直樹(左)、佐藤 真弘(右)

東 直樹佐藤 真弘

薬を必要とするひとのために

アルミ包装材にバーコードを搭載するには、従来、コートの下に白着色を施すことが一般的でした。しかし、1色増えることによるコストアップや、インキ層が厚くなることによる品質不良など、さまざまな課題がありました。これらの問題を一気に解決する商品が開発できたことは非常に大きな喜びです。