日本軽金属ホールディングス株式会社

地球環境の扉をひらく

東京都中央卸売市場 豊洲市場

 東京都中央卸売市場 豊洲市場(7街区)建設中 2016年4月上旬

ノンフロン断熱パネルがひらく扉

断熱パネルの生産時に使われる代替フロンは、地球温暖化を加速させます。地球温暖化防止への取組みが求められる中で、断熱パネルのノンフロン化は業界全体の課題でした。しかし、断熱性能、不燃性能、意匠性などを満たすためには技術的な高いハードルがあり、業界各社ともに代替フロンに頼らざるを得ない状況が続いていました。
 この課題を解決するため、日軽パネルシステム㈱は、日本軽金属㈱と協働して技術開発を続け、注入発泡式金属サンドイッチパネルとして世界初※となるノンフロン断熱不燃パネル「ジェネスタ®不燃」の開発に成功し、2015 年6月に生産・販売を開始しました。さらに、2016 年4 月には、日軽パネルシステム㈱で生産されるすべての断熱パネルのノンフロン化を実現しました。
  これらのノンフロン化への取組みが評価され、日本軽金属㈱と日軽パネルシステム㈱は、共同で第18 回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞(主催:日刊工業新聞社、後援:経済産業省/ 環境省)の「審査委員会特別賞」を受賞しました。また、東京都中央卸売市場 豊洲市場(2016 年11月開場予定)において、温室効果ガスの削減を図る資材として高い評価を受け、厳密な温度管理が求められるエリアの内装・断熱材として「ジェネスタ®不燃」が全面的に採用されました。

※第4世代発泡剤HFO(ハイドロ フルオロ オレフィン)を使用したものとして(日軽パネルシステム㈱調べ) 

地球環境への貢献



日軽パネルシステム㈱が断熱パネルのノンフロン化を達成したことで、年およそ30 万㌧の二酸化炭素削減と同等の効果が見込めます。これは約33,900㌶(東京ドーム約7,200 個分)の森林が1 年間に吸収する二酸化炭素量に相当します。 

異次元のパネルメーカーを目指して

「ジェネスタ®」は、食の安全・安心を守るための食品工場や低温物流倉庫、半導体やバイオ・医薬系のクリーンルームなど、さざまな空間づくりをサポートしています。
 私たちは、チーム日軽金として協働し、お客さまの声を感じ取る力や世の中の変化を読み取る力を向上させます。さらに、そこから得られる情報をグループ内で共有し、グループが持つ技術を活用することにより、お客さまのニーズを満たし、社会課題を解決する新しい方法を模索し続けます。そして、お客さまにとって最高の空間をつくり出すことを通じて、人々の豊かな暮らしを支えていきます。

 



 開発者インタビュー

吉岡 雅明日軽パネルシステム㈱
生産・技術統括部
生産技術グループ長

吉岡 雅明

 

「ジェネスタ®」は、地球温暖化を加速させる代替フロンを使わない商品です。第4世代発泡剤HFO を使用した生産方法を確立するにあたっては、発泡剤の適切な使用方法や、最適な生産条件を導き出すことが課題でした。
これらの課題をひとつひとつ解決し、当社の断熱パネルの完全ノンフロン化を実現できたことを誇りに思っています。将来は、この技術が世界中に広まっていくことを願っています。