日本軽金属ホールディングス株式会社

再生可能エネルギー

アルミ製太陽光発電関連製品の展開
アルミニウムの特長である導電性、耐候性、軽量性に優れた製品をグループの技術力を集結して作り上げました。

太陽光発電を支えるアルミ製品の数々

近年、太陽光発電は環境にやさしい自然エネルギーとして環境保全意識の高まりとともに注目を集めています。東洋アルミニウム㈱では、発電効率を上げるためのアルミインキ「アルソーラー®」と、太陽電池を保護するためのバックシート「トーヤル・ソーラー®」を提供しています。
アルソーラー®は、太陽電池モジュールの中に多数配置されるシリコンウエハーの発電効率を大幅に向上させるために、その裏側に塗布される電極用アルミインキです。同社の工場で原料アルミ粉から一貫して生産するため、安定した品質を誇り、国内外で高いシェアを維持しています。
また、トーヤル・ソーラー®は、太陽電池モジュールの背面に使用され、心臓部であるシリコンウエハーを保護する機能(防湿性)をもった複合フィルムです。太陽電池モジュールは屋外に曝露されて使用されるために、長期間の高耐久性が求められます。このための新材料や特殊技術を開発し、業界随一の耐久性をもった太陽電池用バックシートを完成させました。太陽電池の重要な部材であるこれらの製品は、世界でもトップクラスのシェアを維持しています。

太陽電池モジュールの断面

太陽電池モジュールの断面

ソーラーパネルをささえる架台

アルミ製ソーラーパネル架台「アルソル(R)」

ソーラーパネルをささえる架台は、従来は鉄製のものが多く、建物への重量負荷の軽減や施工性の改善が求められていました。
こうした中で、日軽金グループ(㈱エヌ・エル・エム・エカル、㈱住軽日軽エンジニアリング、日軽金アクト㈱、日軽形材㈱、日軽産業㈱、理研軽金属工業㈱、日本軽金属㈱)における横串活動により、長年培ったアルミ構造解析とその検証技術をもとに、構造最適化された、軽量で高強度のアルミ製ソーラーパネル架台「アルソル®」の開発に成功しました。従来の架台に比べ、4割以上の軽量化※1を実現し、組立・施工は半日以内※1で可能です(縦6m×横5mの架台が2台、10kw相当の場合)。また、耐風圧強度も 2,500N/㎡を実現し※1、高耐候電着塗膜によって、最高レベルの耐食性※2が得られ、塩害地域などの耐久性の要求される地域にも設置できます。

※1. 日本軽金属㈱調べ
※2. JIS H 8602 A1種