日本軽金属ホールディングス株式会社

ノンフロンパネル

フロンのないミライをつくる

フロンを使わない製造方法を海外にも積極的に展開することで、地球温暖化防止に貢献します。

地球にやさしい ノン・フロンパネル

環境規制に対応したパネル

フロンは、二酸化炭素に比べて数千から一万倍の温室効果をもち、またオゾン層の破壊物質として知られています。

1987年に採択された「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」では、2030年までに代替フロンも含めたオゾン層破壊物質を全世界(196ヵ国)で全廃することとされています。日本では2015年4月から「フロン排出抑制法」が施行され、フロン排出削減へ向けた動きが活発化しています。タイにおいても、2013年12月にタイ政府からフロン削減指針が発表されています。

断熱用のパネル製品は、その製造工程において発泡剤としてフロンが使用されています。日軽パネルシステム㈱では、フロンを使用した発泡剤の代わりに、地球温暖化・オゾン層破壊の影響が非常に低い「シクロペンタン」を使用したノンフロンパネルの製造を2004年より開始しました。さらに、タイにおける製造拠点であるニッケイ・サイアム社にこの技術を展開し、タイにおける断熱パネル業界の先駆けとしてノンフロンパネルの生産を2014年10月より開始しました。

 

環境への影響

ニッケイ・サイアム社で生産する製品が、ノンフロンパネルに切り替わったことによる地球温暖化ガスの排出削減効果は、二酸化炭素換算で年間約25,300㌧(当社調べ)になります。これは約2,800㌶(東京ドーム約600個分)の森林が1年間に吸収する二酸化炭素量に相当します。

二酸化炭素 排出削減効果

ミライへの想い

コンビニエンスストアなどのコールドチェーン(食品の低温輸送・保管網)は、私たちの暮らしに欠かせないものとなっています。食の安全を守るために、断熱パネルは必要不可欠であり、その需要は世界的に拡大しています。全世界の断熱パネルのノンフロン化が実現すれば、二酸化炭素換算で3,900万㌧の削減につながり、これは443万㌶(スイスの国土面積とほぼ同じ)の森林が1年間に吸収する二酸化炭素量に相当します。

日軽パネルシステム㈱は、"人々の豊かな暮らしといきいきとした地球のために"というビジョンのもと、タイにおける断熱パネルのノンフロン化をはじめ、フロンのないミライをつくるために貢献していきます。

 

フ ロ ン の な い ミ ラ イ の た め に
         
ノンフロン化にいち早く対応 鳥光 康彦  
ニッケイ・サイアム社
取締役 パネル事業部長
 
鳥光 康彦
 
 
ノンフロンパネルは、全世界で注目されている地球温暖化防止やオゾン層破壊防止に貢献できる製品となっています。断熱による省エネに加え、ノンフロンによる温暖化抑制の効果があり、1枚のパネルで地球にやさしい2つの効果を期待できます。タイで操業を始めて3年が経過しますが、断熱パネルのノンフロン化にいち早く対応できたことを誇りに思っています。
今後も、この製法を世界に拡大すべく、フロン全廃という世界の課題に挑戦し続けていきます。