耐震天井
災害に強いミライをつくる
震災による天井崩落の被害を軽減する耐震天井「NEQRES」で、人々の暮らしの安全を守ります。

耐震天井「NEQRES」
東日本大震災の教訓から始まった新しい耐震天井の開発
2011年に発生した東日本大震災では、大規模空間における天井の崩落が多数発生しました。こうした状況を受け、2014年4月に建築基準法施行令の改正があり、天井脱落対策に係る基準※1が定められ、新築建築物等への適合が義務付けられました。
日軽パネルシステム㈱は、法改正以前から大規模空間における天井崩落の問題に着目しており、いち早く新基準に対応した新耐震天井「NEQRES」を開発することに成功し ました。
※1: | 特定天井(天井高さ6m超、水平投影面積200m2超、単位面積質量2kg/m2超の吊り天井で、人が日常利用する場所 に設置されているもの)に対する基準 |
貴重な生命・財産を守る耐震天井「NEQRES(ネクレス)」 | |
新製品「NEQRES」は、補強部材として圧縮ブレース(筋交い)を使用しています。これにより、ボルトブレースを使用していた従来工法と比較すると、約2倍の強度を実現しています。また、ブレースの量を従来工法の4分の1まで減らすことができたため、配線などの天井スペースの有効活用が可能となりました。 | |
日軽パネルシステム㈱は、この「NEQRES」を食品加工工場やデータセンターに加え、商業施設や公共施設などのさまざまな空間に展開し、貴重な生命・財産を守り、安全で安心な空間を提供していきます。 | ![]() 耐震天井構造図 |
ミライへの想い
日軽金グループはこれまで、木造建築物の揺れを軽減する「制震ブレース」(日本軽金属㈱、日軽金アクト㈱、理研軽金属工業㈱)、被災時に多拠点給水を実現する「日軽給水コンテナ」(日軽金アクト㈱)、トラックコンテナをそのまま情報システムインフラとして使用できる「コンテナデータセンター」(日本フルハーフ㈱)など、グループを挙げて、防災・減災および被災時の復旧・復興に役立つ製品を開発してきました。
これからも、災害に強い都市・地域づくりに貢献する製品の提供ができるよう取り組んでいきます。
災 害 に 強 い ミ ラ イ を つ く る た め に
プロジェクトメンバーの力を 結集し、新たな製品を開発 |
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日軽パネルシステム㈱ 設計技術部 設計グループ 塩濱 真司 |
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新しい耐震天井の開発では、少ない部材で大きな耐力を得られる構造と施工性とを両立させることが大きなテーマとなりました。そこで、営業・開発・設計・製造・工事とさまざまな分野のメンバーでプロジェクトを組み、それぞれの意見を取り入れながら開発を推進して、商品化することができました。今後も、災害などによる被害を最小限にとどめ、皆さまの貴重な生命・財産を守る製品の開発に取り組んでいきます。 | ||||