日本軽金属ホールディングス株式会社

活動計画および取組み実績

アクションプラン 2022年度計画 2022年度結果
環境トラブル低減 環境トラブルゼロ 事故6件、苦情7件、異常13件
環境監査の実施 環境現場監査16サイト 16サイト実施




環境人財育成
環境法資格者確保 全47サイト資格者充足
法令勉強会開催 法令勉強会(悪臭法・化学物質関連法)実施
他サイトの環境監査へ参加 のべ21名参加
温室効果ガス排出量削減・
カーボンニュートラル対応
温室効果ガス排出量削減活動 CO2排出量売上高原単位
前年度比13%削減(国内)
PCB処理 高濃度PCB処理および低濃度PCB含有分析・処理継続 高濃度:96%処理完了
低濃度:89%処理完了


海外主要生産拠点の環境管理
環境オーディット3サイト
(中国1サイト、タイ2サイト)
中国1サイト実施
(タイ2サイトは2023年6月実施)
タイ7th環境担当者会議開催 (2023年6月に実施)
法令遵守 改正法令情報周知 周知済み
生物多様性保全 生物多様性保全活動の推進 全47サイト活動継続

環境目標と実績(国内のみ)※1

エネルギー使用量(国内)

エネルギー使用量(国内)

排水量(国内)

排水量(国内)

※1 大気保全(SOx、NOx排出量)および水質保全(COD)については2021年度から目標値を設定していませんが、
   モニタリングを継続しています。
※2 1PJ=1×1015J、1GJ=1×109J

2022年度の取組み

環境トラブル

 当社グループは、環境に関わるトラブルへの迅速な対応のため、国内外で速報システムを運用しています。
 環境事故は油や薬剤などの漏えいや排ガスデータ送信不具合による行政処分など6件(国内5件、海外1件)、環境に関する苦情は煙や臭いが7件(国内2件、海外5件)発生しました。2021年度に比べて、環境事故は増加、環境に関する苦情はほぼ横ばいでした。
 発生したトラブルは、発生サイトと環境保全担当が連携して、外部とのコミュニケーションを図りながら再発防止を行っています。
 類似トラブル防止のため、グループ全サイトに対して、再発防止対策を速報システムにより共有するほか、環境担当者会議などで予防措置事例を確認し、それらの対策事例を相互に共有することでリスク低減を図っています。
 2022年度からは、よりタイムリーに情報を共有し一層のリスク低減を図るために、環境担当者会議の開催頻度を年2回から4回に増やしました。2023年度も継続していきます。
 2022年度は、環境に関わる訴訟・罰金・科料について、罰金を支払った事例が海外で2件ありました。

 日軽商菱鋁業(昆山)有限公司

  ●汚染排出許可管理規定違反により罰金

 NIKKEI MC ALUMINUM AMERICA, INC

  ●大気浄化法違反により罰金

※環境トラブル件数は、速報システムによる報告日、訴訟・罰金・科料件数は、発生日を基準としているため、年度毎の環境
 事故発生件数と訴訟・罰金・科料件数が合わない場合があります。

環境トラブル発生状況

環境トラブル発生状況

※事故: 影響が外部におよぶ環境トラブルや、行政指導や罰則などを受けた環境トラブルなど
 苦情:外部から受けた環境に関する苦情

環境監査

 当社グループでは、環境保全担当が国内外60サイトを対象に定期的に環境監査を実施しています。
 環境監査では、以下の目的のため、法令遵守や緊急対応態勢、過去に発生した環境トラブルの類似トラブル発生可能性の程度および対策状況などを確認しています。

 ●日軽金グループの環境関連法令・規制への適合性および環境管理状況の確認

 ●環境管理能力の向上

 2022年度は、国内16サイト、海外1サイト(中国1サイト)で実施し、63件の指摘を行いました。
 指摘件数は昨年度に比べて増加しました。昨年度はコロナ禍によりリモート監査でしたが、2022年度は現地訪問による環境監査を再開し、リモート監査では気づけなかった項目を指摘したためです。
 法令遵守については、産業廃棄物処理に関する指摘件数が増加しました。処理委託業者へ廃棄物の情報提供や処理委託業者の現地確認が十分でないことのほか、産業廃棄物の保管基準不足の指摘が増加しました。今後も指摘・是正を繰り返し実施するほか、当社グループ内において廃棄物処理法の勉強会を繰り返 し開催していきます。
 他方、緊急対応態勢についての指摘件数は昨年までの増加傾向から、微減しました。油類や薬液配管が破損した場合の飛散防止対策が十分ではないことや油類の保管場所や給油作業において漏えいした際の流出を防ぐための土嚢や吸着マット整備が十分でないことなどを指摘・是正を繰り返したこと、ならびに環境担当者会議内で共有したためです。
 環境監査後は、環境保全担当が必要に応じて是正を支援し、すべての指摘について是正完了までモニターしています。

ポリ塩化ビフェニル(PCB)処理

 PCB特別措置法に基づき、当社グループはPCBを含有する電気機器などについて処理を進めています。
 高濃度PCB含有機器について、2022年度に高濃度PCB含有の安定器が発見されたため、全サイトにおいて再度掘り起こし調査を実施しました。その結果、複数サイトで同様の安定器が発見され、保管数量が増加しました。なお、これら全ての機器はPCB廃棄物の処理事業等を行う中間貯蔵・環境安全事業㈱(JESCO)へ処理に向けた登録が完了しています。順次処理しておりますが、処理が完了するまでの間、飛散、流出、地下浸透しないよう適正に保管しています。
 また、低濃度PCB含有機器について、低濃度PCB含有が判明した機器は漸次処理しています。低濃度PCBの処理期限まで期間はありますが、高濃度PCB含有機器が処理期限間近で発見された反省を活かし、確実に調査・処理を実施してまいります。

高濃度PCB含有機器の保管量推移

高濃度PCB含有機器の保管量推移

サステナビリティ